宮崎アニメの英語吹替えパンチ! [映画]
ヒネッテユート!
また、久しぶりだけど、なんだか日々の煩雑さに翻弄されています。
ほんととりたてて大した事やってないんだけどなー。
きょうはこの話題でいってみよう!(いかりや風に)
●『崖の上のポニョ』のフジモト役声優にリーアム・ニーソン。
もう旧聞だけど、英語版が全米公開されてランキングに入ったりしたんだけど、
声優陣がいつになくゴージャスと言うか、やっとマトモになった。
日本のアニメの英語版の作りは長年酷くて、それがこれまでイマイチ受け入れられ
なかった理由の一つだったのだ。米国は日本のように声優専門職がほとんどいなくて、
俳優がやる事が多いのは周知の事実。もともと絵に声を付ける日本と逆に米国じゃ、
俳優の演技込みのしゃべりに後から絵をつけるという製作法の違いの歴史があり、
そのためしゃべりを付ける専門職は育つはずも無く、“声優業界”などもない。
もちろん翻訳版の為、1人で何役もやっちゃうような声優さんもいるにはいるんですが・・
今回は、一流俳優の豪華版ですよ!
トコロより絶対イイ感じの、フジモト:リーアム・ニーソン、一茂より若干良さそうな
マット・デイモン、イメージがはまりすぎなケイト・ブランシェット等々、
それと‘怖かった’矢野顕子のイモウニョ(妹)達が普通に可愛く賑やかな感じになって、
ひと安心できました。はは。
英語版脚本をE.T.のメリッサ・マシスンが担当して。
「今回は本気だ!」と思わせるね。
その証拠に、初公開全米9位に入って今までの宮崎アニメで最高ヒットになったと。
今までずっと言いたかったんで、ここで言わさせてもらいますが。
なんせ、世界のミヤザキアニメって言っても、今まで英語版の造りは酷かった!
むかーし『風の谷のナウシカ(Warriors of the Wind)』のナウシカが
『ザンドラ』っていう語感最悪な名前に改名され、
テキトーな吹き替え(改悪脚本、編集&安い声優)でアメリカで一部公開されて、
惨敗したのは語り草だが。(近年ナウシカにタイトル直したまとも版が出てるようだけど)
最近作でも酷かったんだよーホント。
:ポスター画。ナウシカ後ろの端役扱いだし、真ん中誰だよアスベルなのか?
後のペガサスみたいなのはもう宮崎アニメじゃねえよ!ヒデー
傑作『魔女の宅急便』でも英語版は酷かった!
全体的に安く上げた感が強く、主人公たちの吹き替えはただしゃべってるだけな
演出不在な感じのせいで映像に没入できず。
ユーミンの主題歌の差し替えは仕方がないとはいえ、すごーく安っぽいバンドの
女の子ボーカルで、音が薄っぺらいのにガッカリ。(ラジオを切れって言われるよなー)
そしてなにより声を大にして言いたいのはッ、
マスコットの黒猫“ジジの声がオッサン!”なんですよッ
ちょっと酷すぎだろ!!
理由は解るんですけど・・・
映画エンドロールで、エピローグショットが挿入され、その1カットで、
後にジジは雌シロネコと結ばれ子猫も生まれているという情景があり。
そこから帰納法で「人間なら成人のオッサンだな」としたんでしょうが、間違ってます。
観ている子供の友達になるような王道のマスコットキャラでいいんだよ!
ディズニーの十八番的なね。ジブリはそこチェックして欲しかったですよ。残念。
:英語版パッケージアート。背景がディズニーピーターパン風になっとる・・
DVD持ってる方は英語に切り替えて確かめてみてください。ズッコケますから。
と、語ってみて振り返ると、なんか吹き替えにこだわった話題が多いね。おいら・・
まあ、いい大人がこんなこと言える「日本はいい国だなあ~」(スネークマン)と。
それじゃ。ヒネッテユート!
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