映画『ターミネーター4』鑑賞 [映画]
ヒネッテユート!
またまた遅ればせの、以前に観た映画の感想続きで―
●『ターミネーター4』
結局、映画館じゃなくDVDレンタルで観ました。
以前、期待の映画として、
“ナメきったスカタンな出来になるか?
ファンの求めてるツボを心得たナイスメイドになるか?
スゴイ賭けだな。”
と、エントリに書いたんですが・・
残念ながら前者でした。
(ヘナチョコ3作目の方がガッカリ度は高いけどね。)
観始めた導入部はイメージフォトなどからも伝わるように、
なかなかにハードなイメージで、惹き付けられました。
んが、
それ以外の、キャラクター、ストーリー、スケールとも、
全然考えられていないスカタンな出来でしたッ。
勝手に進んでいくストーリーの各シーンに説得力が無さ過ぎるよ・・。
<以下かなりのネタバレ注意!>映画未見の方は読まない事をオススメします。
主人公側は、スカイネットの機械兵団を困らす人類のレジスタンス軍と言う事だが、
なぜ今まで全滅しなかったのか解らない位ダメダメ軍隊だ。
<ダメ軍隊:ケース1>
‘上空から襲い掛かられるまで敵が来てるのに全く気が付かない’という、
ノー敵探知能力!しかも劇中3度も!おまえらボケッとしすぎだろ!
<ダメ軍隊:ケース2>
敵兵ターミネーターの高剛性だと思われる金属製の頭蓋ケースに、
ライフルの銃口を突き付ける様にしてトドメを刺すシーンが何度も出てくるが、
そんなことしたら銃弾の跳弾や飛び散る破片で撃ってる人間も、
怪我しちゃうじゃないかー!人間の頭蓋骨と同じにすんなよ!
<ダメ軍隊:ケース3>
乾坤一擲の大作戦直前夜に、脱走した準主役マーカス(サム・わーしんとん)を
捕まえようとして、ヘリ飛ばして大音量の無線スピーカーでガーガーしながら、
機関銃乱れ撃ちミサイル爆弾ドッカンドッカン!と、
やたら大袈裟な山狩りで大騒ぎして、あげくのはてに、
ハンターマシーンに察知され襲われるとか!
・・・大作戦前にスカイネットに逆襲喰らうだろが!壊滅全滅したいんですかっ。
おまえらバカか?バカなんだな!
<ダメ軍隊:ケース4>
そして肝心の存亡を賭けた大作戦は、
前作3作目で人類が滅亡の淵に立つキッカケとなった、
“コンぷーたーにヒッカケられたペテン”にソックリな感じの騙しに
またもや人類は引っ掛かけられたと言う事に・・・
学習してねえ~。こんなバカじゃ滅亡もやむなしだ!
※注意:オチネタバレ御免
そしてラスト。リーダー、ジョン・コナー(C・べいる)が心臓やられ死にそうになり、、
色々状況に翻弄され続けたマーカスが命を捧げる形で心臓ドナーになって終わるが、
どう考えても逆じゃろ?生き残るのはジョンじゃなくてマーカスだよ、
この映画の話のスジ、脚本の流れの作り方じゃ。
サイボーグ的キャラのマーカスに感情移入するように作ってたクセに、
「やっぱ“ジョン・コナー”なんだから生き残んないと。」とか考えて、
つまらん辻褄合わせのオチにしよったな。
どうせならマーカスが、2代目ジョン・コナーを襲名する方が感動できたと思うぞ。
正直この映画は、『ターミネーター』のパクリ元ネタである、
P・K・ディックのSF短編小説の「変種第二号(映画「スクリーマーズ」)」に
同じディックの「にせもの(映画「クローン」)」を合成した感じのプロットだが、
元ネタの方がよっぽど面白く、「ターミネーター」シリーズらしい感じなのが皮肉だし、
映画「スクリーマーズ」「クローン」は予算的にB級映画だが、
この『T4』よりずっとハードでスジが通っていた。
それにしても、「救済(Salvation)」がいろいろ必要な映画だというのは間違いないよなー。
・・やっぱりダメじゃないか!マックGッ!
『チャーリーズ・エンジェル・3』でも作ってろ!もう。
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