未見作の印象(08夏公開作) [映画]
ヒネッテユート!
未見映画の第一印象や予想をするコーナー。パフパフッ。
●『崖の上のポニョ』
期待感で一杯の『ポニョ』ですが、CMをパッと見の印象では、
メインキャラのポニョには、
奈良美智(ならよしとも)描くところの小生意気少女の要素が感じられました。
べつにパクリとか言うつもりは無いですよ。
でも・・・
©奈良美智
こういう・・・表情しそうだなあと。クライマックスとかに!
まあ、楽しみにしてますが、
観に行くのは夏休み終わる頃のすいた所を狙って行くつもりです。
●『スカイクロラ』
パッと見の印象は、「新海誠の個人アニメか?」でした。
それから設定を聞くと、
“キルドレ”のイメージが2年位前にTVでやっていた変アニメ、
『シムーン』を思い出させられました。
※『シムーン』巫女(子)であり空戦パイロットである少女たちが、
妙な形(ホントに変)の飛行機に乗って、空中に護符の印を結ぶと
敵を魔法の力でやっつけられる。(超強引な説明)
主人公の少女たちは、巫女を辞め戦いから離脱する儀式をしないと、
大人になる事、男女の性別を得る事が出来ない。
それとは別に、レシプロ(プロペラ)戦闘機がすごくリキを入れているようで、
空中戦がカッコイイですね!
これに出てくる二重反転プロペラの高速重戦闘機は、
“松本零士”の戦場まんがシリーズ(ザ・コクピット)『タイトル忘れ』
(30年くらい前の作品)に日本軍の試作機として、そっくりの物が出てましたが・・
(人知れず、初めて音速の壁を破る。泣かせるなあ。)
元になる機体があったりしたんでしょうかねえ?
なんか期待していいのか?判断に苦しむ作品だなあ。
〈追記〉上で言った松本零士のタイトルは『衝撃降下90度』でした!
サイコーにカッコイイ男たちの物語だ。泣ける!
- 作者: 松本 零士
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000
- メディア: 新書
●『カンフー・パンダ』
一から十まで、全てが借り物のイメージで作られたCGアニメ。
数多あるカンフー映画のシーンをあっちこっちからパクリ、
カンフーやるパンダという主人公キャラは、
高橋留美子『らんま1/2』の主人公の親父“玄馬”そのもので。
完全ナメきってますね!
好意的な評が多いけど(おすぎ絶賛)、この映画には私は否定的です。
だいたいあの造形、主人公キャラがパンダじゃないよ!特に顔。
声のジャック・ブラックがコスプレしてるみたいで、
顔なんか毛のフサフサした感じじゃなくて、ゴムのマスクみたいな表現だし、
体型もパンダ独特の背筋の感じじゃなく、動きもパンダらしい動きではなく、
USAアニメによくあるデブキャラの体型&動きで、
「実写でジャックがそのまま出ろ!」って言いたいですよ。
そういうわけで制作者は、パンダに対する愛もないと思われる。
(似たような印象は『シャークテイル』でも感じました。魚じゃねえじゃん。マユゲ!)
なんか、カンフーや日本のマンガがまだまだメジャーじゃないアメリカ市場だけを
考えて、「どうせ判りゃしねえ。判ってもかまやしねえ。」と作ったようで、
私らが素直に受け取るには抵抗がありすぎです。
個人的にはこっちに期待したいです、
●『ホートン:不思議な国のダレダーレ』
基本はファンタジーなんですが、
ホコリの中にも極小の人々とその社会がある、というお話は、
天文学、物理学、哲学的な要素のメッセージが込められていて、
これをアニメ映画でというのは、かなり野心的に思えます。
子供たちはどんな受け止め方をするのかな・・・
などと考えるのも楽しい。
それじゃまた。
(7/19少しだけ追記しました)
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